――とある鎮守府、艦隊司令官室
長月「ふぅ……艦隊帰投だ、司令官」
どこの学校の教室だ、とでも言いたげな改装を施されたその部屋に、秘書艦である長月が入ってくる。
教師よろしく教壇に仁王立ちし、目をつぶって静かに待っていた提督が即座に反応する。
提督「おかえり長月! 戦果は!?」
長月「 \ /
● ●
Σd ▽ 」
提督「よっしゃああああああ! MI島攻略完了だ!」
吉報に胸をなでおろす。生徒よろしく教室を走り、長月を迎えに行く提督であった。
長月「ああ。順調だな、ウチの被害・消耗も最小限に抑えられていると言っていいだろう」
提督「皆のがんばりのおかげだな。ありがとう、長月」
長月「……当たり前だ。それより司令官こそ、身体は大丈夫だろうな? 指揮は艦隊の命だぞ? もちろんそれを預ける覚悟はできているが」
提督「もちろん、と言いたいところだけど流石に疲労があるな。報告書も溜まってきたし、ここらで休息としよう」
長月「賢明だ。それじゃあ早速報告書を……」
提督「…………」
長月「……おい、何だ、AL作戦もまだ真っ白じゃないか――って、どこだ司令官!」
白紙の報告書に目を通していた長月が視線を上げると、そこに提督の姿はなかった。まあこの内装で隠れる場所と言えば……
長月「教卓の下だろ……めんどうだから出て来い」
提督「……怒らない…?」
長月「……怒る」
提督「絶望じゃん……」
―――――
・今回のイベントに関して
長月「まずは今回の作戦の概要だな。まず二正面作戦だろう」
提督「そうだな。今回の作戦はAL/MIの二箇所で展開される。よって必然的に戦力を二つに分ける必要がある。今までの作戦との大きな違いだ。具体的に言うとE-1,2に出撃した艦は、E-3,4,5には出撃できない。支援艦隊としても無理だ」
長月「ふむ。私は両方の海域を経験しているが?」
提督「それは支援艦隊のみの出撃だからだな。支援艦隊はフットワークが軽いから両方の海域に出撃できる。ただし一度でもどちらかの海域に第一艦隊として出撃したら支援は不可能になる」
長月「なるほど。支援艦隊まで考えると戦力の分け方が大きなポイントだな。無難なのは私のような支援艦隊専門の艦を用意することか?」
提督「そうだな。ALを攻略してしまえばもうALには行く必要がないから、その後はあまり深く考えなくてもいいとも言える。ただ鎮守府ががら空きになるのはマズイ。いつ敵の攻撃があるとも限らないからな。最低限の戦力は残しておくべきだろう。具体的には戦艦3、軽空母2、雷巡1+支援艦隊とか」
長月「……嫌に具体的だな。あ、それと今作戦では連合艦隊を組む必要があるんだったな」
提督「ああ。ただしMIのみでALにはそこまでの戦力は投入できない。鎮守府によってはMIまで進む戦力がないということもあるだろう。その場合は無視して大丈夫だ」
長月「なるほど、確かに。では連合艦隊はMI作戦の直前に記入しよう」
●E-1 北方AL海域に出撃せよ!
長月「ここは重巡洋艦と航空戦艦が活躍するマップだったな」
提督「まあどの艦種でもいいんだけどな、その後に出番が回ってこないのがそこらへんだったので」
長月「元も子もないことを言うなよ……」
――――――――
我が鎮守府の艦隊
重巡洋艦3
航空戦艦1
軽空母2
+決戦支援艦隊
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長月「何の変哲もない編成だな」
提督「まあ艦種によるルート固定が少ないからな。空母は2隻までに抑えないと遠回りするはめになるが。装備は索敵でのルート固定を達成しつつ、2戦目の夜戦に有効な専用装備を装備したいから考えることが多いな。1戦目の潜水艦の先行雷撃も恐ろしい。1戦目の陣形は単横陣にして、潜水艦の雷撃を一回に抑えるのがおすすめである……と」
●E-2 陽動作戦! 北方港湾を叩け!
長月「MIに出撃しない提督にとっては最終となる作戦だな。難易度も相応に高かった気がする」
提督「典型的なルート固定が苦しい海域だ。もっとも代表的なルートを通るには駆逐艦を入れる必要がある」
長月「頼もしいじゃないか。私も出撃したかったぞ」
提督「まあ……」
――――――――
我が鎮守府の艦隊
駆逐艦2
重巡洋艦2
軽空母2
+道中支援艦隊
――――――――
長月「道中支援のみとは面白い攻略法だったな」
提督「戦艦が入れられない以上、砲撃戦が1巡になり敵を殲滅するのが難しいからな。そうすると敵の雷撃で被害を受ける可能性が上がる。道中支援で敵の頭数を減らすと一気に安定感が増すな。そしてボス戦は三式弾が夜戦特攻だから支援要らずだ」
長月「索敵値にも苦労していたようだが?」
提督「そうだな……電探をなるべく多めに装備することが重要だったな。最悪の場合、駆逐艦は電探ガン詰みでもいいらしい」
長月「やっぱり魚雷を積みたいなぁ魚雷を! 一撃の重さは駆逐艦の魂だからな」
提督「まあそこは調整次第。ウチは電探各1づつでどうにかなったからそれほどでもないな」
●E-3 の前に……
提督「ここまでがAL作戦だ。ここからは連合艦隊が出撃するMI作戦。いよいよ戦いも激しさを増してきたのが肌で実感できる海域だ」
長月「じゃあ連合艦隊の説明、頼むぞ司令官」
・連合艦隊
提督「第一艦隊と第二艦隊を同時に出撃させると思えばいい。艦種の指定があり、第一には空母2~4、戦艦2まで。第二には軽1~、駆逐2~4、その他同艦種2まで。準備が出来たら編成画面の上の『2』を『1』にドラッグ&ドロップで完成だ」
長月「艦種がかなり指定されているから悩むポイントは少ないか?」
提督「そうだな、ただ第二艦隊は多少自由度があるかな。それに艦は決まってもその数が多い分、索敵・対空値やダメコンの装備まで考えると簡単じゃないよ。戦闘は単純に二倍攻撃するくらいの認識でいいだろう。相手も二倍攻撃してくるが……」
・艦隊司令部施設
提督「もう一つ、E-2で仲間に加わる大淀だが、改になると『艦隊司令部施設』を持ってくる。その効果が素晴らしいので是非入手したいところだな」
長月「……作戦を放り出して5-4に入り浸っていると思ったらそれが理由か」
提督「そうだ。艦隊の錬度、装備の充実だよ。レベル35で改になるから暫くの辛抱だ」
長月「で、効果は?」
提督「あ、そうだったな。効果は『大破の艦が出たときに、連合艦隊の第二艦隊の駆逐艦が一隻伴って退避させることが出来る』だ。第一艦隊旗艦に装備させる必要があるぞ」
長月「!! ダメコンの効果に近いな!」
提督「しかもたとえ1戦目で大破したとしても、鎮守府まで退避するから大破したまま進軍するわけじゃない。更に全員に装備しなくても旗艦の1スロットで全員をカバーできる。ある意味ダメコンより高性能とも言えるな。ただし大破した艦と駆逐一隻が抜けることによって戦力のダウンは避けられない。支援艦隊との相性がいい装備だ」
長月「うむ。これでまた轟沈の危険が低くなるといいな……」
●E-3 決戦! MI作戦発動
提督「まずは連合艦隊の指揮に慣れよう。陣形も異なるぞ」
長月「……何となく分かるような、分からないような……」
提督「まあ薄く説明っぽいのが書いてある通り、第一が単横、第三が輪だな。第二と第四は単縦と複縦の可能性が高いが、どちらかははっきりしない」
長月「第四の方が何となく単縦っぽいか?」
提督「かも知れないな」
長月「ん? 矢印の地点は何だ?」
提督「そこは『戦闘が起こるが砲撃戦も雷撃戦も起こらない』地点だな。正直言って楽だ」
長月「……つまり航空戦だけか! それなら対空装備をしっかりしていけばかなり楽だな! 艦隊の対空が上がる輪形陣もあるし」
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我が鎮守府の艦隊
低速戦艦2
空母4
+軽巡洋艦1
駆逐艦3
航空巡洋艦2
+決戦支援艦隊
――――――――
長月「総力戦だな」
提督「確かにそうだが、さっきも言ったとおり道中は矢印の地点が楽で、しかもこの編成だと矢印の地点しか通らない。道中で撤退する可能性が限りなく低い。艦隊司令部施設もいらないかも知れないな」
●E-4 MI島攻略作戦
提督「ここは多少複雑な海域だ。ただし分かってしまえばかなり楽できるな」
長月「普通の戦闘が起こる地点もあるな?」
提督「そうだ。でもスタート後右の合流地点は潜水艦隊(横か梯なので楽)で、下中央の地点は標準編成(輪なので楽)だ。あとはハズレか気のせい。恐れることはなかったな」
――――――――
我が鎮守府の艦隊
低速戦艦1
空母4
揚陸艇1
+軽巡洋艦1
駆逐艦2
雷巡1
航空巡洋艦2
+支援艦隊なし
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長月「揚陸艇!? あきつ丸か!?」
提督「ああ……なぜかあきつ丸でスタート後南東固定らしい。軽空母でもいいという噂もあるな」
長月「そこで南東に行くのがそんなに重要か?」
提督「この海域の一番の難所は北東のハズレ地点だ。羅針盤が荒ぶっている……。下に回るルートだと、索敵でルート固定のためハズレ地点に行く可能性が低いんだ。あきつ丸を入れてもそちらに行く可能性は50%だけどな」
長月「なるほど……あ、支援艦隊はいらなかったな。私もやっと休めたよ」
提督「ここのボスも夜戦三式弾が特攻だ。結局一度も打ち漏らさなかったな」
長月「以上……っと」
提督「よし、終わったー!」
長月「ちゃんと海域クリアの度にコツコツ作っていればこんなことにもならないんだがな」
提督「はっはっはっ! 次はそうしよう!」
長月「くっ…! 打たれ強くなってきたな……」
提督「よしっ! E-5に向けて英気を養おう! 長月、今夜は寝かせないぞ?」
長月「フリが雑だな、やり直し。そして体力の方を回復させよ」
提督「 (´・ω・`) 」
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はい、攻略記事です。私は先行組ではないので既出情報をまとめて実践しただけのものですが、一つの情報として有益に使ってもらえると有り難しです。今回はマジであきつ掘りがんばるよE4
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