「なぁ、アイス食わねー？」
「いいよ。俺チョコモナカジャンボで」
「オッケー。んじゃコンビニ行ってくるわ」
「頼むわ。あ、ちょっと待って」
――ゴウン ゴウン ゴウン チーン
「上の階で止まったみたいだな。今ならすぐだ。早く行け」
「……角部屋って大変だな。夜とかうるさそうだ」
「ドア開く音とかも聞こえるけど慣れればどうってことないよ。それよりほら、早く行けよ」
「お前どんだけアイス食いたいんだよ。そんなに食いたいなら自分で行けよ」
「あぁ？」
「はいはい分かった。んじゃ行ってくるわ。一応夜だから鍵かけとけよ」
――ガチャリ ゴウン ゴウン ゴウン チーン
「今のうちにトイレ行っとこう」
……
――ゴウン ゴウン ゴウン チーン ピンポーン
「俺だぜ！」
「早いなおい。今鍵開けるから」
―― ガチャリ
「久しぶりにダッシュしたら疲れたわ」
「そこまで急かしてねーよ。で？アイスはどこだ？お前手ぶらじゃねーか」
「ふっふっふ。ここだァ……」
「なんでわざわざ服の内側に入れてんだよ！溶けるじゃねーか！」
「え、ほら、走るとき邪魔だったから」
「お前はバカか」
「わっはっは」
ピンポーン
「んっ？」
「えっ？」
「夜9時に来客って変だな。N○Kの集金か？」
「おい待てっ！出るな！」
「なんだよそんな大声出して。居留守も使えねーじゃん」
「そんなのいいからっ！お前気付いてないのか！？」
「何にだよ？」
「エレベーターの音がしたか？フロアの扉が開く音がしたか？」
「えっ」
「だから、そ こ に い る の は ど う や っ て き た ん だ よ ？」
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ｱﾛﾙﾉさんの漫画に触発されてホラー系をいってみました。
今回はあえて会話（SEは入ってますが）だけでやりました。感想あればｵﾅｼｬｽ
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ホラーいいですねぇ
読者が感情移入をするのは部屋に残った方の俺ですよね？
怖い事実は他人から言われてハッとなった方が怖いと思うので、
気付くのはパシリの方にするか、パシリ目線にした方が個人的には怖いと思います
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こういう身近な感覚で置き換えられるホラーは読後の何とも気味の悪い
余韻が魅力的だね♪
会話文にしてあるからなのか、感情移入する対象がどっちになるかが分かれそうですな。
自分はお部屋に待機してる方に重ねてましたわ。
あと、SEが与える効果ってスゴイですよね。
ここぞという場面で入ってくると、恐怖感倍増(´；ω；｀)
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的な雰囲気を感じました(・∀・)
こういう文章だからこそ表せる部分といいますか、
ビジュアルが無くても恐怖心を煽れるのはいいですよね。
会話＋SEの組み合わせって、ドラマCD的な感じがまた独特だと思います。
如何にして少ない情報量で読み手の想像力をかき立てるか、
また叙述トリック的な感じで読み手を騙す等も小説の醍醐味ですね。
なんにせよあの漫画で触発できたようで何よりですｗｗｗｗｗ
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>>毛糸
感情移入…全く気にしてなかったぜ！
地の文を入れないようにしようと思ったからどっちとも付かずに書いちゃったね。
どういう視点で書くかっていうのも気にしないとダメなんだなー
>>柿ピー
実は一人暮らしの時にこういう妄想をして恐かった経験がｗ
お部屋で待機側のつもりで書いてたから、もうちょっとそうなるように促す工夫が必要だったねん。どうすればいいか分からんけど。
SEはフォントサイズ変えればいいんじゃね？と思ったから入れた。ゴウン ゴウンってちょっとださいけどｗ
>>ｱﾛﾙﾉ
2chは何気に文章上手い人多いよね…
ああいう感じを目指したけどなかなか上手く書けんねー
文章だけで恐怖心を煽れるならそれに越したことは無いけど、こうやってサイズ変えたりフォント変えたりできるならそれに頼るのも一つの手かなと。表現の幅っていうか。文章！に拘ってやるつもりは無いからそこら辺を柔軟にやりたいなと思ってるよ。
それもこれもｱﾛﾙﾉさんの漫画を見てね、これは俺もやりたいな！と思ったから文章だけで表現できる恐さってなんだろうなーと思って書いたよ！良い刺激になったからまた描いてくれ！
そして今度はｱﾛﾙﾉさんが思わず漫画化したくなるような話を書けるようになりたいぜ！