カミサマ☆彼女 Continue?2話

BY IN 小説 2 COMMENTS

口元に笑みを浮かべ、俺を見つめる黒髪ロングの美少女。

「まさか、君は。御琴?」

「…そうじゃ。久しぶりじゃな!」



俺は突然訪れた追い求めた少女との再会に、嬉しさもあったが軽く混乱していた。
それは、この少女、御琴の存在はあくまで夢の中の存在で、
この俺、明斗が作り出した妄想の存在であると心の底では認識していたからだ。
それだけ、一年前夢に見た状況はあまりにも現実離れしていたのだから。
幼馴染の女の子はいたものの、年齢=彼女いない歴の〔童貞〕の俺に
いきなり彼女ができて、彼女の正体が街の言い伝えの神様だったなんて!
しかも彼女とあんなことやこんなことを…。うふふふ。いやまぁ寸止めだったけど。
ってあれ、なんか思い出したら妙に勃ちそう。
やばい、テント張る。久々の再会でテント張っちゃうのおおおおおおおおお!!

「おい…さっきから1人でブツブツ何をいっておる。」

「え!?なんか言ってました僕?い、いやなんでもないですううう///」

やばい、一年ぶりの御琴ちゃん超可愛過ぎて顔を直視できない。

「久々の彼女との再会なんじゃぞ。もうちょっと近くに寄らんか。」

そういって御琴は俺の手をとり、自分のそばに引き寄せる。
うわぁ、御琴の手柔らかい。しかもめちゃくちゃ甘い良い匂いする。
女の子は最高だぜ!!なんて感傷に浸っていると、
急に御琴の手が俺の顔を掴み、引き寄せる。
驚き、目をつむった俺だったが、直後目の前には御琴の顔があった。
その距離3センチ。御琴の息さえ肌で感じられるほどに引き寄せられていた。
やばい、可愛過ぎる///
なんて思うのも束の間、御琴の美しい手が俺の顔を艶めかしく、なでまわし、
トロンとした瞳で俺の顔を見つめる。
俺は御琴から目を離すことができなくなり、キスをしようとした。
すると、いきなり物凄い勢いで顔を引きはがされ、

「キスはまだだめじゃ///許せ///」

なんて言われた。俺は肩透かしを食らわされてがっくりしたものの、
御琴の照れたその姿をみて、立派なテントを下半身に張らせた。
やだ、俺ってば若い///
…だが勃起してるばっかでもいけないので、とりあえず本題に入ることにした。

「あの、御琴さん。久しぶりの再会とても嬉しいんですが、この真っ暗な空間はなんなんでしょう?あ、あと彼女になってくれるって約束した後、いなくなってしまったのはなんでなんですか?」

「まぁまぁそんないきなり一遍に聞くな。いなくなった理由はすまんが後で話す。
今は手短に今の状況を説明する。よいな?」

「うん、わかった。」

「単刀直入にいうぞ?お主死んだぞ?」

「へ?」

「お主、歩きスマホをしながらなにやらゲームをやっていたじゃろう。しかも道路の真ん中で。そこでな、お主トラックに轢かれたのじゃ。」

「そんな。」

「持っていたスマホは踏まれ、粉々。綺麗に吹っ飛ばされたお前もとてもまぁ見るに堪えない姿になってしまって。ニュースでよく身体を強く打って死亡とかあるじゃろ?あれは隠語で、肉体が元の形をしていない時でも使うことがあるんじゃ。とまぁお主の身体はそんな感じじゃった。」

「うわぁ、なんかこの空間に飛ばされる直前に強い衝撃を受けた気がしたけどそれだったのか。でもそんな痛くなくてよかった。良くないけどw」

「普通であればこのまま死神さんがきてお主を連れて行くことになるんじゃが、お主の場合は例外でな。去年お主わしと契約を交わしたろう?わしを彼女にしたいと。あの契約の方がな。わしが突然いなくなって契約不履行という形になっていたんじゃ。だから、今回だけ例外。神様が契約不履行になったら大問題じゃとお父様にいわれてな。」

「お父様?」

「あぁわしのお父様のゼウスじゃ。」

「え、まさかギリシャ神話とかにでてくるあの?」

「なんじゃさすがにお主でも知っておったか。その通りそのゼウスじゃ。とりあえず死んだお主をお父様のところにつれていくことになっている。そこでお父様と面談し、生き返すことになる。」

「へ?ゼウスって女性には優しいけど男にはめっちゃ厳しいって聞いたことあるんだけど。」

「ふむ、人間界でどんな風に伝わっているのかは知らんが、だいたいそんなとこじゃのう。下手したら生き返るどころか、魂ごと消滅させられたりしてのう。特にお主わしの彼氏じゃし///」

「へ?」

「お父様はわしを溺愛しとるからのう。でもまぁわしの彼氏である明斗なら大丈夫じゃな、きっと///」

「うわぁ、まじかよ。」

「頑張るのじゃよ、未来の旦那様?」

そういって御琴は天界にいくという準備をし始めた。
真っ暗だった空間に真っ白な明かりが灯り、俺の身体も軽くなっていく。

「あ、そうそう。言い忘れておった。お父様の前でまで勃起したままでいくと殺されるぞ☆」

「いやん///」

久々の再開で会話を弾ませながら、僕らは天界へと飛び立った。

Continue…?




ごきげんよう、土手沈です。
今回で終わらせようかと思いましたが、せっかく無理やり再会したのでもうしばらく流れにのって続けてみようかと思います。週一ぐらいのペースで。
思いつかなくなったら月に三回とか?
登場人物も増やしていくつもりです。
やっぱエロゲやりたいね!!しばらくやれてないわー。
てなわけで乙でした。






(書いた人: )

2 Comments

  1. 毛糸 |

    思ったより気になる展開。上手いな。
    キャラクターのノリも嫌いじゃないが、多分一般読者は「テンションが上がる要因」があってテンションが上がり、「テンションが下がる要因」があってテンションが下がる、どっちもない時は高くも低くもないテンションっていうキャラクターの方が感情移入できると思うのだよね。だからといって萎縮してもしょうがないけどさ!

    返信
  2. アロルノ |

    まさかすぎる続編これいつから構想あったのwww
    夢オチから繋げとすると一番良いやもしれんね!

    これは確かに続きが気になるわ、主人公の独り言感が相変わらずよい!

    返信

コメントする