小波「暑い……暑いよ、なこちー……」
那子「あ”ぁー……なんで部室にエアコンないんだろ。はぁ、せめて扇風機が生きてればなぁー」チラッ
※第9話を参考のこと
小波「……うっ」
澄「こらこら、小波ちゃんをいじめない」
那子「じゃあなんとかしてよぉ、スミえもーん……」
澄「スミえもんって。……うちわで扇げばいいじゃないですか」
那子&小波「めんどう」
澄「2人揃ってもう。じゃあアイス!……は外じゃないとないですしねぇ」
小波「じゃあ今日はもう帰るー?」
那子「いや、運動部が外で汗かいて青春してるんだから、あたしたちも文化的な汗を流して青春しないと!」
澄「なんですかその理屈は。……あ、怪談とかどうでしょう」
小波「定番だね!」
那子「……ふむ。ありですな」
小波「! じゃあじゃあ、ホラーゲームやろうよ!」
那子「おぉ、ホラーゲーかぁ……何かあったっけか」
澄「ファミコンでホラーといったらもう『スウィートホーム』ですよ!」
那子「いや、確かに怖いけどあれ長いしパス」
小波「どうかーん」
澄「くっ……! じゃあ何があるっていうんです!?」
小波「えっとねぇ……うーん……」
那子「(……確かにファミコンホラーは今の歳になってみれば怖くないのばかり。かといってPSとかに手を出すのはなんか癪だしなぁ)」
澄「『シャドウゲイト』? いや『ポートピア』……?」
那子「(ここはいっそホラーというより……ふっふっふ……) よし、コレにしよう!」
澄&小波「『キテレツ大百科』?」
澄「キテレツってあのコロ助が出てくる?」
那子「そうナリよ~ これがねぇ、ちょっと怖いのよ。まぁやってみて」
小波「じゃあボクやるー!」
澄「発明品パワーで夢の世界に来た、と。でも見た感じ普通ですね」
小波「ちょっと操作性は悪いかなー この電子レンジみたいなのはなんなんだろ」
那子「テレビね。たまに有益な情報が……そことかで」
澄&小波「キテレツじごく!?」
澄「そんな明るいテンションで地獄って言われても」
小波「それに微妙にコロ助の色が変だよね……」
那子「まぁ先へどうぞどうぞ」
小波「オッケー! ~てってってー♪ってうわっ!」
澄「こわっ!」
那子「ビビるよねー まぁみよちゃんなんだけどさ」
澄「これは子どもの頃に見たらトラウマものですね……」
小波「びっくりだよぉ。で、えーと、どうすればいいのかな」
澄「そのオレンジ色のブロックが怪しいですね」
小波「あ、ほんとだー。……ふむふむ、ニョイコウを作れと」
那子「ドラえもんで言うとこのスモールライトみたいなもんだね」
小波「なるほど、開発はボタン連打ね。オッケー☆」
澄「妙にグラフィック凝ってますね……」
那子「まぁねぇ。じゃあみよちゃん助けて次のステージへ!」
澄&小波「……」
澄「何ですかこのサイケデリックな背景は」
小波「目が変になりそう……しかも物悲しいBGM」
那子「ここからが(ある種)ホラーですよ……」
小波「とりあえず情報収集を……」
小波「うっ!?」
澄「コロ助に何が!?」
那子「謎なんだよねぇ……」
小波「えっと、さかさっていうのは?」
那子「そうそう、説明し忘れてたけど夢の世界だから上下反転することも出来るのよ。ロックマンでいうとこのグラビティマンステージみたいな」
小波「なるほど! ということは~♪」
那子「……なんというか」
澄「ここらへんの適応力の高さはさすが小波ちゃんですね」
小波「へへーん☆」
澄「(……しかしそんなホラーじゃないですね。これは嫌な予感が……)」
小波「うわ、このステージ目が痛いよー!」
澄「これはまたサイケな……」
那子「とても子供向けゲームとは思えない作りだよねぇ」
小波「目がしぱしぱするぅー 澄ちゃん、パス!」
澄「え」
那子「ほほぅ」ニヤリ
澄「(……ちょっと別な形でしたが嫌な予感、的中ですね)」
那子「いいじゃん、たまには澄もアクションゲーやろうよ」
小波「やると面白いよー!」
澄「……はぁ。やりましょう。で、とりあえずコロ助を助ければいいんですね?」
那子「そそ(まぁ地獄はそこから始まるんだけど)」
澄「よっ ほっ」
小波「……そっか、澄ちゃんは体が動いちゃうタイプなんだね」
那子「ちょっと意外だな」
澄「そう言われましても、はっ!」
那子「面白いなー」
澄「私は! そんなに! 面白くないですよ! よし、コロ助を仲間にしましたよ!」
小波「えーと、それじゃあ3人パーティーになるんだね。あ、すーみん。これキテレツ以外にも判定あるから気をつけてね?」
澄「へ?」
澄「コロ助ー!?」
小波「あ、ここが地獄なんだね」
那子「そそ。ここでライフを”借りる”っていう斬新なシステムなんだよね」
澄「よし、じゃあ次こそは慎重に……ってあぁ!コロ助ー!?」
那子「始まったか……」
小波「一体どういうことなの、なこちー?」
那子「通常のゲームならば仲間が増えれば何らかの利点があるけど、これに限ってはむしろマイナス!」
那子「増える当たり判定、わずかに遅れるジャンプタイミングによる事故死!特に仲間になりたては3人という大所帯のため難易度は倍増!まさにホラーな状況なのだよ!」
澄「なにが! ホラー! ですか! あぁもう!」
小波「うーん、これは確かにアクション苦手なすーみんには難しいかも」
那子「あははは! 必死になってる澄おもしろーいw」
澄「もう! 那子ちゃんは最初からこれが目当てだったんですね!」
那子「いやー、ファミコンホラーなんて早々今やっても怖くないしさー、笑いで暑さを紛らわそうと思ってw」
小波「なこちー、性格悪いよ……」
澄「あぁまたコロ助がー! もうやだお家帰るー!」
那子「あははは!」
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その後しこたま爆笑した那子はさすがに悪いと思ったのか、帰りに2人にアイスをおごりましたとさ。
うっ! にやられたwww
澄ちゃんの本領発揮してきましたね。題材の弄り方もグッドだと思います
やっぱ高難易度のネタは動画で見たいですねー。ビジュアル的ネタはスクリーンショットで十分面白いですわ!
これだと那子が性格悪く見えちゃうかなーという感じもするんだけどねー
最後で一応フォローはしたけどなんとも難しい。
動画はね、やっぱり見せたいけどね、ね……