夕焼けに染まる山並みを、トランペットを吹きながら眺めるのが好きだ。
屋上でたった一人。
お世辞にも上手いとは言えない音だけど、思いっきり吹くと心がすっとする。
「あれ、先客がいる」
そんな私のホームに、突然の来客。
見たところ運動部っぽい、背の高い男の人が立っていた。
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Posts Categorized / 小説
珍々満語「回転寿司」
回転寿司の始まりは1958年の大阪、元禄寿司という店から始まったそうだ。
多数の客を低コストでさばく。
そうして私たちは高級だった寿司を安く美味しく食べられるようになった。
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2016年の現在、寿司はさらに身近になった。
回転寿司チェーンがしのぎを削り合い、
寿司だけではなくラーメンやスイーツなど様々なものに手を広げ
店には家族連れも目立つようになった。
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先日、久しぶりにとある店舗へ行ってみた。
するとそこには板前さんはおろか、回っている寿司も無い。
テーブルにはタブレット端末が備え付けてあり
そこで食べたいものを注文すると
新幹線に乗って席に届くというシステムだった。
画期的だなと感心した一方、どこか寂しい気持ちも湧いてきた。
画一的に整えられたシャリに今解凍されたと言わんばかりの冷たいネタ。
握っている人はおろか、店員と話したのも入店時と会計時のみ。
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料理は温かい方が美味しい。
それは温度の話ではなく、心の話だ。
母が作ってくれた料理が料亭の味とは比べ物にならなくても
美味しいように、作った人の思いの温かさというのは
どうやったってその皿に乗ってくるものである。
それが感じられない、どこか無機質な寿司を
喜々として受け入れてている社会に、
ほとんどがキュウリで誤魔化されている
イクラ軍艦のようなむなしさを感じた。
珍々満語「自撮り棒」
先日、あるところに観光に行くと、女性2人が細長い棒を持って寄り添っていた。
棒の先にはスマートフォンがくっついている。
よくよく観察すると、彼女たちは写真を撮っているようだった。
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これが噂の『自撮り棒』というやつか。
よくよく周りを見渡すと、外国人やカップルなど、様々な人が
頼りない細長い棒に大事な携帯電話を付けて掲げている。
もし落としたら大変なことになるのに、怖くないのだろうかと思ってしまう。
心配する気持ちと同じように、私の心には少しばかり寂しい気持ちも湧き上がってきた。
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旅行にはカメラが付き物だ。
昔は個人用のフィルムカメラが、『写ルンです』のようなインスタントカメラ。
時代は変わってデジタルカメラが登場した後も、自分を自分で撮るというのは難しいことだった。
でもせっかくの思い出を残したい。
そこで近くにいる人に一声かける。
「写真をお願いしてもいいですか」
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ともすれば大事な資産であるカメラを持ち逃げされるかもしれない。
意地悪な人で適当に撮られるかもしれない。
リスクを挙げれば様々あるが、そこには人を信用するという前提があった上でカメラを預けていた。
カメラだけではない。
一声かける、そのコミュニケーションで、私たちはそこの土地に行ったという
証拠の写真だけではない、何か人の温かみのようなものも一緒に残していたように思う。
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「はい、チーズ」
写真を撮る時の定番のセリフだが、こんなセリフもそのうち聞かれなくなるかもしれない――
そんなことを思いながら、無機質な鉄の棒の間を早足で抜けた。
れげーぶ!第16話「追憶の火竜」
那子「『沙羅曼蛇』ってあるじゃん?」
澄「あの『グラディウス』の続編と言われる”サラマンダ”ですか?」
小波「凄い説明口調!」
那子「そうそう。あれさ、結構難しいじゃん? 覚えゲーではあるんだけど」
澄「私はパターン覚えるまでもなく死にますね」
小波「そうかなー そんな難しかったかなぁ」
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れげーぶ!第15話「ゴムの日ロボ」
小波「今日は5月6日でゴムの日なんだって!」
澄「そうなんですかー」ピコピコ
那子「へぇー あ、このタイミングはやめて」ピコピコ
澄「いえいえー先手必勝ですよー」
小波「……というわけで!こんなの考えてみました!」
那子「おぉ、スゴいスゴい」ピコピコ
澄「……くっ!」ピコピコ
小波「2人ともせめてこっちくらい見て!『Dr.マリオ』一旦ストップしてよ!?」
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記念日
布団に入って大きく息をする。
乾燥した空気が少し喉をひりつかせた。
隣の部屋なら台所があるから、少しは湿度があるんだろうか。
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モバP「応援されながらオナニーしたい」
P「はぁ……今日は久しぶりに日付が変わる前に帰れたぞ……」
P「せっかくだし久々にオナニーでもしようかなぁ。溜まってたもんなぁ」
P「よし、AVはなんか色々想像して嫌だからエロ漫画にしよう」
P「……」シコシコ
P「(……うーん、なかなかフルボッキしないぞ。疲れマラどころじゃなく疲れてるのか)」
~10分後~
P「だめだ。このままだと心臓の方が逝っちゃう」
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れげーぶ!第14話「理想のペット」
澄「この間すっごい可愛いコーギーが散歩しててもう!もう!」
小波「へー! いいなぁ、ボクも見たいなぁ!」
那子「ふーん、コーギーねぇ。……なに、犬?」
澄「犬です! はぁ、私もペット欲しいなぁ」
小波「いいよねぇ、ペット。飼い主に忠実で、時々甘えてきたり」
澄「いつも側にいて、守ってくれたり」
那子「たまにジェットになったりパワードスーツになったりして?」
小波「そうそう……ってそれラッシュだよ!」
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天使のような
「あ、おはようございます」
「あら~、おはようございますぅ、暑いですねぇ」
出勤前の憂鬱な時間。ドアを開けるとお隣さんも出て来た。軽い挨拶をした後、同じタイミングで駐車場に行かないようにわざと持ち物確認をして時間を稼いで、彼女の後ろ姿を見送る。
茶色のふわっとしたセミロングのウェーブがかかった髪型と、彼女自身のほんわかした雰囲気が合っていて、とても愛らしい人だと思う。それにスタイルもいい。こんな人が隣に住んでるのかと思うとちょっと嬉しくなってしまうのが男の性というものだろうか。
特に彼女とどうこうしたいということはないが(それはもちろん下世話な願望はある)、ある日、ほんの出来心で出勤する彼女に付いて行ってみることにした。
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れげーぶ! 第13話「キテレツじごく」
小波「暑い……暑いよ、なこちー……」
那子「あ”ぁー……なんで部室にエアコンないんだろ。はぁ、せめて扇風機が生きてればなぁー」チラッ
※第9話を参考のこと
小波「……うっ」
澄「こらこら、小波ちゃんをいじめない」
那子「じゃあなんとかしてよぉ、スミえもーん……」
澄「スミえもんって。……うちわで扇げばいいじゃないですか」
那子&小波「めんどう」
澄「2人揃ってもう。じゃあアイス!……は外じゃないとないですしねぇ」
小波「じゃあ今日はもう帰るー?」
那子「いや、運動部が外で汗かいて青春してるんだから、あたしたちも文化的な汗を流して青春しないと!」
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