独男のグルメ 「スーパーの豚バラあぶり焼き」

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やってしまった……

今日の晩御飯は「エチオピア」のレトルトカレーにしようと思っていたのに、クリーニングを出すついでに寄ったスーパーで魅惑の商品を発見してしまったのだ。

『豚バラあぶり焼き』

大和男なら誰しもときめいてしまうであろうこの言葉。しっかりとした肉質にとろけるような脂。それを炙るだなんてもうアダムが食べた知恵の実にハチミツを塗って食べるようなものだろう。

しかもこれが通常価格の498円なら手を出さないところだが、30%引きとあってはもう弱り目に祟り目、据え膳食わぬはなんとやらのレベルだ。……買わないわけには、いかなかったのだ。






ねぇそうだろう?(ヴォイス風)

高校生くらいの時からやたら世に出回るようになった「豚の角煮」という食べ物に憧れて、それ以来豚、特に豚バラに対しては格別な思いを抱くようになった自分としては、こんなのを魅せつけられたらそれはもう『エルマーのぼうけん』でチューインガムを目の前にしたトラのような気持ちなのである。

そんな豚バラちゃんを!炊きたてのご飯に!シュゥゥゥーッ!!







超!エキサイティン!!

さぁあとはこれをちょっとずつほぐすように小分けにして、熱いライスをはふはふするんだ!そう思って箸を突き立てると……いや、突き立てられてしまうのだ。手を放すと突き刺した箸がそのまま自立するような……

……これ角煮じゃない。固いやつだわ。

正直なところ、箸で持ち上げた時点で嫌な予感はしていた。なんか嫌にしっかりした肉質だなぁと。けれど心の何処かで期待してた。きっと脂はとろけるように柔らかく、肉は噛めばほどけるように崩れるのだと。それが何がしかの手違いで、表面だけ固くなってるのだと。

恐る恐る、巨大な肉の塊を口にする。香ばしいタレが鼻から、そして茹で時間足りないんじゃないかというくらいのブリッと固い歯ごたえが、犬歯を通じて伝わってくる。そっかぁ、ラベルにもちゃんと書いてあるもんね、『あぶり焼き』って。どこにも角煮とは書いてないもんね。俺早とちりしやすいタイプだから勘違いしちゃったぁ

独男のグルメ 番外編

……またですよ。俺は何度惣菜で失敗するんだ。しかもネタにしようと思った日に限って。あぁ、こんなことなら同じくらいの値段で迷ってた焼き鳥セットにすればよかった。

そんなこんなを思いながら食べた巨大な豚バラは結構力が要った。決して味は悪くないけれど、期待していた分、気持ちを上滑りしていくのを感じた。


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というわけで久しぶりにグルメ系更新です。今回は久々なんでテンションが掴めなかったですが、いかがだったでしょうか。

思うに、他と差異を出すためにフラッシュノベルとして始めたこの孤独ならぬ『独男のグルメ』ですが、あの形式だと作るのにちょっと気持ちを入れないとならないのがネック。なのでコンスタントにこういうテキスト+写真で更新しつつ、たまにフラッシュで出すという形式がいいのかなぁと悩んでます。

みなさんはどっちの方がみたいですかねぇ?

(書いた人: )

2 Comments

  1. 毛糸 |

    久々でテンションがおかしいw
    食べ物の撮り方が上手くなってる気がしますね。
    形式についてはフラッシュノベル形式の方が臨場感というか、細かい時間の流れ・感情の遷移が伝わりやすくてよかったと感じました。でも文章でも改行や写真の入れ方次第でやりようがある気もするので結局は自分が表現したい「間」というものを自分なりに工夫できた、工夫しようがある、と感じる形式がいいんじゃないでしょうか。

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    • KOH |

      いつもの通りでも良かったけどなんかブログだしなぁ?と思ってたら変な感じにw
      写真は色が上手く出なかったなぁと思いつつ、構図は前より確かに気にしてる。でもまだこんなもんんじゃないぜ!

      時間の表現って確かに、ノベルならではの感じがするからそういうそれぞれのメディアがもつ強みを考えて、素材に合わせて変えていけばいいってことね!分かった!あとは俺の頑張り次第だな!

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