友「ウェルパス! ってさー昨日の内Pマジで笑ったわー」
男「レッドはハマった時やべーよなぁー ん…何か聞き覚えのある音が…」
>(サンバイアイスクリーム! デッテレーテレレレッテッテー)
男「(この音は…『Second Heaven』!聞いてるのは…左斜め前の女さんか)」
男「(いつも窓の外見ながら何聞いてるのかと思ったらまさか音ゲーマーだったとは。ロックが好きそうな顔してんのに意外)」
友「おい男、聞いてんのか?」
男「おぉ悪い、ちょっと急用が出来たからまた後でな」 ガタッ
友「ちょ、おい!」
男「おーい女さん。音漏れしてるよー」 トントン
女「……?」 クルリ
男「音、漏れてる」 ニコッ
女「……? あぁ、そりゃ悪かった。うるさかった?」
男「いやいや全然。ただ知ってる曲だったから気になって。女さんって音ゲーの曲聴くんだね」
女「おっ、男君分かるんだ。音ゲーの曲ならだいたい何でも聴くよ」
男「へー、ちょっと意外だったな。ゲーム自体もやってる?」
女「どれもそれなりにやってるよ。あんまり上手くはないけどね。男君は?」
男「俺もそんな感じかな。まぁメインはギタドラになるかな」
女「へぇ!いいね。何ネ?」
男「柿ネ。女さんは?」
女「私は水ネ。オルタが苦手でさぁ…」
>男&女 テッテテレレテッテテレレ ワイワイ
友「ダメだ…話についていけねぇ…」
**********
男「(あの後話が盛り上がって…一緒にゲーセンに行くことになった)」
男「(クールな感じでとっつき難い人だと思ってたけどそんなことはなかったな…)」
女「ホームが違うんだからそりゃ今まで会わなかったわけだよね」
男「あ、うん、そうだね。こっちだと家からちょっと遠いからあんまり来たことなかったんだ」
女「そうなんだ (わざわざ私に合わせてくれたのか…)」
男「じゃあせっかくだからセッションって…ギタドラが混んでて弐寺が空いてるなんて珍しい」
女「しかも中学生っぽいから回しプレイしそうだね。大人しく弐寺やろうか。私2P側だけど大丈夫?」
男「全然オッケー、俺1P派だし。選曲はお任せするよ。普段チャレンジできないのやるといいよ」
女「そう? じゃあ遠慮なくサファリを…」
男「ちょ! それはクリアできないからヤメテー!」
男「(……そんなこんなで初めて会話したのに楽しくゲーセンで遊んだ)」
男&女「(やっぱり誰かと音ゲーやるって楽しいな…)」
**********
男「ふぃー今日は寒いな…自転車だから雪降らないといいなぁ」
男「(あれから何度か一緒にゲーセンに行くようになったけど、これといって特に進展はない)」
男「(進展、というか別にそういうんじゃないしな、うん)」
女「あれ、男君も今帰るところ?」 イヤホンハズシ
男「あ、女さん。バス亭にいるなんて珍しいね」
女「今日は寒かったからね。スカートで自転車って結構冷えるんだよ」
男「あー確かに寒そうだ。……んじゃまた明日ね」
女「ちょっと待って! ほら、これこの間言ってた弐寺のオススメの曲。聴いてみて?」 イヤホンカタッポサシダス
男「う、うん」 オソルオソル
男「!? (これは!女さんがさっきまでしていたせいか、ほのかに温かいイヤホンのゴムが俺の耳の穴に!)」
男「(そしてもう片方はバッチリ女さんが付けてる……これは端から見たら……カップル!)」
女「ダブステップっぽいのが好きっていってたから『Star Trail』とかどうかと思って……? 聴いてる?」
男「あ、あぁ! もちろん聴いてるよ! もっとバス効いた環境で流したいね! カッコイイよ!」
女「良いオーディオ環境欲しくなるよね。男君も、オススメの曲があったらどんどん教えてよ」
男「う、うん! そ、それじゃあ俺帰るね! また明日ー!」 ピューン
女「……ちょっと大胆すぎたかな」
**********
男「(ダメだ……あのイヤホンの一件から女さんが頭から離れない……)」
男「(思えばこんなに趣味の合う女の子なんて今まで居なかったし……何より一緒にいて楽しい……)」
男「よし!」
**********
男「女さん! 今日一緒にゲーセン行かない?」
女「もちろんいいよ。男君のアドバイスのおかげで緑ネになった新しい私を見せてあげよう」 フフン
男「それは楽しみだ。んじゃ放課後に!」
女「(男君、なんかいつもと違うような……?)」
**********
男「今日は空いてるみたいだね」
女「それじゃ早速ギタドラやろうか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
女「ふー、ギタドラに弐寺にポップンも……結構やったね」
男「こんなやったのは始めてかもね。やっぱり面白かったな」
女「(やっぱり……?) それじゃ、そろそろ帰ろうか?」
男「あ、ちょっと待って。最後にもう一回セッションしない?」
女「うん、全然オッケーだよ」
男「んじゃ俺ドラムで。……あのさ、4曲、全部俺が選んでいい?」
女「いいよー(いつも必ず交互にするのに……珍しいな。それに妙にそわそわしてる)」
男「よし! やろうか!」
1曲目:I think about you
女「こんな曲あったんだ……知らなかった」
男「結構古い曲だしね」
2曲目:恋は臆病
女「夢見てるだけじゃ 叶わない 想いを伝えなくちゃね か……」
男「……」
3曲目:I’M GONNA GET YOU!
女「(さっきから……この選曲って……?)」
男「(気付いてくれるかな……?)」
4曲目:I wanna kiss you
女「(これって……)」
男「ふぅ……これが、今の俺の気持ちだよ。エクストラ、好きにしていいよ」
女「(え、え!? それってつまり……私のことを考えてて、恋は臆病で、私を手に入れるつもり(?)で、それで……私とキ、キスしたいっ
て……///)」
男「(ちょっとカッコつけすぎたかも……伝わってるといいんだけど)」
女「(……最初はただの共通の趣味を持つ友人だった)」
女「(でも一緒に帰ったりゲームをやって、男君ってさりげない気遣いが出来るんだなぁって分かった)」
女「(そしたら、いつの間にか惹かれてた。一緒に居て楽しくて、もっと一緒に居たいって思った。だから……)」
女「……よし、決めた。これにする」
エクストラ:二人はラブラブ(仮)
男「( ゚д゚ )」
女「ぷっ……なにその顔w そんな意外だったかな? あ、ほら、始まるよ――?」
END
俺たちのセッションはこれからだ!
**********
書いた人:トミー(KOH)
というわけで週代わり更新一回目は音ゲーSSでした。
もうちょっと音ゲーマーらしい会話を入れたいところでしたが
あんまり長くなるのも見づらいなぁと思ったんでこれくらいで。
女の子のイメージはモバマスの渋谷凛ちゃんです。
最初は大人しい眼鏡っ子で考えてましたがそれだといつも通り過ぎるので
たまには違うイメージの女の子にしてみました。
それでは次回の更新もよろしくお願いします!
305開発部ログ
/ 305開発部ログ4 Comments
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シンプルでテンポもいいし読みやすいですね。
日常系って難しい気がしますけど良い感じになってて素晴らしい!やっぱりテーマがあるからまとまりがいいんでしょうか?
ニヤニヤが止まらんw
女の子の心理描写はもっと少なくてもいいかもしれませんね。そのほうがドキドキ感というか、先が読めない感じになって感情移入しやすいかも知れません。
何で告白を受けてくれたのかが予想はできるけど自信が持てないくらいの加減が個人的には好きです。乙でした。
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>>毛糸
早い感想サンクス!
コナミ音ゲー民じゃない毛糸さんにも楽しんでもらえたなら本望ッス!
心理描写は俺も凄く悩んだ。最初はもうちょっと抑えてたんだけど、それだとあまりにも唐突かなーと思ってこんな感じに。ここらへんの加減は要研究だね。
他のみんなは俺の長さにこだわる必要はないんで、書きたいように描いちゃってねー!
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仕事早い!更新乙です(・ω・)
ネームカラー更新して得意げになってる女の子が可愛すぎる!
しかしイヤホン差し出した時点で「お前絶対確信犯だろ!」感が否めないw
恋は臆病と言いながら、割と自信満々に告白してる感があったので、
気障な告白しちゃったけどこれ引かれるんじゃね?…って思うくらい
緊張してる男の子の心情も見たかったなーと思います。
どうでもいいけどStar Trail薦めてくる女の子とか友達になりたくて仕方n(ry
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>>こまくさ
緊張してる男の子の心情…なるほどそういうのもあるのかッ!双方の心情を混ぜるより片方だけの方がいいのかな…
『Star Trail』はこまくさちゃんが札幌でやってるの聞いて良い曲だなーと思ったからこれにしたw