ガラガラ
小波「ごめーん!掃除してたら遅れちゃった!……ってあれ?なこちーだけ?」
那子「そーだねー」ピコピコ
小波「そっかぁ、すーみんも来てないんだぁ」
澄「……いや、小波ちゃんの隣に居るんだけど」
小波「わぁいつの間に!」
澄「(この子はおっちょこちょいというかなんと言うか、抜けてるなぁ)」
ガラガラ ピシャーン
小波「……なこちーが今やってるゲームはなんて言うの?」
那子「え!?この名作を小波は知らないの!? というわけではい、澄」
■シティコネクション
発売元:ジャレコ
発売日:1985年9月27日
ジャンル:横スクロールアクション
澄「えーゴホン。元はアケゲー(アーケードゲーム)だったけどFCに移植されたゲームね。車を操作して道路を全て白く塗りつぶせばステージクリア。イギリスとかフランスとか世界各国をパトカーに追われつつそうやって走っていくスコアゲーね(っていうかまたジャレコなのね)」
那子「いやーいつも解説悪いね」
澄「うん、いつからこうなったんだろうね……」
小波「……なんでパトカーに追われてるの?」
那子「殺人犯とかなんじゃないの?」
小波「えぇー!……はっ!そうか、だからクリアがないんだね!犯罪者に明日は無い的な!」
那子「おぉーなるほど。小波は賢いなぁ」
小波「えへへ」
澄「はぁ……小波ちゃん、これは15歳の少女・クラリスが理想の男性を捜し求めて世界を旅してるだけなんだよ」
小波「!! そうなのかー」
那子「いやでもさ、それだとなんでパトカーに追われるのか説明になってないよね」
澄・小波「……確かに」
澄「ふ、不法入国とかなんじゃ?」
那子「それじゃどっちにしろやっぱり犯罪者じゃん」
澄「……あ」
那子「あ?」
澄「……愛に国境はない、的な?」
那子「(もはや答えになってないぞ、澄)」
小波「これ、曲いいねー。なんか聞いたことあるかも」
那子「おっ。さすが音ゲーが好きなだけあるね。これはチャイコフスキーの『ピアノ協奏曲第1番変ロ短調第1楽章』のアレンジなんだって」
小波「おおー。やっぱり8bit音楽っていいよねぇ。厳選された音だから耳に残るっていうか」
澄「それは分かるなぁ。FF3の音楽はファミコン史に残る名曲揃いで、クリスタルタワーなんか特に有名だけどそのほかにもry
那子「はいはいそれはまた別な機会にね」ピコピコ
那子「っと危ない危ない」
小波「今のは?」
那子「あーこのゲームはね、パトカーに捕まるか、猫を踏むかするとアウトなんだ。あとは同じところをずっと走ってると針が出てきてそれに衝突してもアウトだねー」
澄「アレは一体なんなんですかね」
那子「なんなんだろうなぁ」
小波「あ!風船があるよ!」
那子「ワープアイテムだね。3つ揃えると違うステージにいけるのよん」
澄「ニューヨークからだと大抵スイス行きという不思議」
那子「しかもステージが見難いんだよなぁ、スイス。というわけで次のステージで揃えるとしよう」
那子「うっかりフランスまで来てしまったがここでワープ!」
澄「補足説明をしておくと、パトカーはオイルをぶつけることで回転させることができ、その状態でぶつかると吹っ飛ばせます」
小波「それでスコアを稼ぐんだね!」
那子「オイルは道路に落ちてるよん。あとは2枚抜き(2台スリップさせて吹っ飛ばす)とかジャンプターンとか細かいテクニックがモノを言うゲームだね」
那子「おっと日本か」
小波「えぇーこれがパトカー?」
澄「きっと大人の事情があったのよ……」
那子「♪」 ピコピコ
澄「(しかし……なんというか)」
澄・小波「(地味なゲームだなぁ……)」
小波「ねぇ、なこちー」
那子「うん?」
小波「何か……嫌な事でもあった? 普段はパズルゲーとか好きなのに」
那子「……ふっ。たまには何も考えないでゲームしたくなることもあるのよ」
>>キンコンカンコーン テンドウナコサン シキュウ ショクインシツマデ キナサイ
澄・小波「……」
澄「ちなみに、先週の数学のテストは何点でした?」
那子「聞くなよ」
おしまい
305開発部ログ
/ 305開発部ログ2 Comments
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タイトルのセンスが良いですね
日常系だから評価が難しいけどなんか読後感がほっこりするのでいいんじゃないでしょうか
キャラビジュアルはよほしー!
あざっす!
今回はまぁ前よりはいい感じだと思うけど、未だに那子のキャラが掴みきれてない感が…
ビジュアル欲しいっすなぁ(チラッ