男「ところでお前とセックスしたらどうなるんだ?」
ウーファー子さん(以下ウ)「あれ、どうしたんですかご主人さま。以前は童貞ゆえの恥ずかしさから『セッ』のあとが小さくて聞き取れないくらいの発声でしたのに」
男「いや、もうどうでもいいかって思えてきて」
ウ「これが噂のセックスレスという……」
男「そうだねそれはある意味正しいね。 で、どうなんの?」
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Posts Categorized / 小説
長月の快然たる鎮守府生活 番外編『資源運用講座2』
☆『資源運用講座その二 使用編』
提督「よし、じゃあ次は使用編だ」
長月「了解した。確か『使いたい資源を溜める』ためにも知っておくべきだという話だったな」
提督「そう、多い資源から使用用途を逆算する方法が王道だけど、今自分が何を目的としているかの優先順位も大事だ。早く潜水艦がほしいのにボーキサイトばかり溜めてもバランスが大きく崩れるだけだからね」
長月「……一つ考えていたのだが、バランスももちろん大事だ。しかしそれを整えるために要らぬ建造や開発をしていたのでは本末転倒にならないか?」
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長月の快然たる鎮守府生活 番外編『資源運用講座1』
――とある鎮守府、艦隊司令官室
長月「司令官、最近鋼材の減りが少し早いようだぞ。他の資源と比べて現在28%の偏りがあるな。……おい、起きろ、司令官」
提督「……へ? あー……」
司令官室の片隅、立派な執務机を全く無視する形で畳が敷かれた一角。二人はそこに置かれたコタツに入って資料を囲んでいた。と言っても提督の方は先ほどまで資料を枕によだれを垂らしていたのだが。
長月「全く……そんなところで寝て風邪を引くぞ……。鋼材だ鋼材! 最近減りが早いんだ」
提督「あー大型建造最小値で回してるからな。まーまだ大丈夫っしょ?」
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あめ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
傘を打つ雨の音が頭を包み込む。
行き詰った思考にノイズが混じり、芯まで侵食されていく。
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彼女のシャッターチャンス
「なかなか来ないですね、先輩」
「うーん……」
「ってか本当に居るんですか、下駄箱の前でチョコ渡す女の子なんて」
「居る! ……はず」
放課後の玄関口。あまり不自然にならないように立ち話を装って、『チョコレートを渡す』という、普通に撮ったはずなのにピンク色に見える瞬間を狙って僕らは待っていた。そう、今日は世の女の子たちが妙にいじらしく見える、バレンタイデーなのだ。
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れげーぶ! 第12話「雨の日の彼女たち」
「やっぱ最初はトードマンでしょー」
「えー、E缶考えるとスカルマンだよ!」
わいわいと2人が盛り上がるのを、少し後ろから眺める。今日のゲームは『ロックマン4』らしいが、私はアクションが得意じゃないし、何より今日は小説を読もうと決めているのだ。2人には悪いけれど、置物になろう。……もっとも、私が黙っていても全然気にしないんだろうけど。
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提督日誌の秘密
『○月☓日
今日は木祖ちゃんが改造されてた。私も早く』
提督「木曽の”そ”の字、間違ってるぞ」
阿賀野「えっ、本当!? ってやだ、提督さん!?」
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長月の快然たる鎮守府生活 04
――とある鎮守府、艦隊司令官室
まるゆ「たいちょー、艦隊もどりました」
提督「おう、お疲れ!」
長月「お疲れ様」
帰投した潜水艦娘達が戦果を報告しにやって来た。
こたつで資料を眺めていた提督に6人の艦娘が駆け寄り、数人は我先にとこたつに潜り込む。
※以下18禁閲覧注意※
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2人の色温度
「よく『カメラは真実を映す』というが、あれは嘘だと思うのだよ」
「……はぁ」
放課後の部室。今ではその本来の目的ではほぼ使われていない暗室からひょっこり顔を出した先輩は、唐突に切り出した。
「今日は色温度の話をしてやろう」
「ありがとうございます?」
ふむ、となんだか得意気に先輩は頷いた。こちらとしてはあまりにも突然過ぎて一体何の話なのか分からないのだが、先輩はいつも大体こんな感じなので深く考えないようにした。
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水滴
「取れないな……」
フロントガラスに付いた黒い水滴の後。
どれだけ洗っても取れないが、それがなぜなのか、薄々分かっていた。
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