ペットとは

BY IN 小説, 週代わり企画 1 COMMENT

「キャンキャン!!」
ワンとも聞こえないほどの高音でかわいらしく鳴く。
それが俺様、チワワ犬のジョニーだ!!!



場所は東京のとある高級マンション。
俺はそのマンションの一室に住んでやっている。
本当は、庭付き、プール付きの敷地面積東京ドーム10個分ぐらいの豪邸じゃないと嫌なんだが、心が広い俺様は、この狭いマンションで許してやっている。

「ほら、ジョニーちゃんでかけるわよ!!」
「キャン!(尻尾を振りながら)」

こいつが俺の飼い主兼召使いのばばあだ。
どうやら、運よく若い時期に金持ちのボンボンをお得意の猫かぶりでだまして、ゲッチュしたらしい。いわゆる玉の輿ってやつさ。
昔は性格は悪いが、顔は良いってことだったらしいが、今では性格は悪いが、顔もばばあといったところだ。年をとって内面の醜悪さが前面に押し出てきているぜ。

「ほら、よしよし、ジョニーちゃん良い子良い子(わしゃわしゃしながら)」
「キャンキャン!(うわ、くっせー、香水つけすぎだろばばあ。あと口くせえから顔近付けんな!!)」

ってまぁこんな感じで俺もかわいいジョニーさまを演じているわけだ。
まったく演技派は大変だぜ!!

とまぁさておき、俺様も犬だ。散歩は嫌いじゃない。
ばばあといつもの散歩コースを歩く。
だいたい近くの公園に連れてこられるわけだが、そこには俺の飼い主のばばあ含めたセレブばばぁ集団がいるわけだ。
その醜悪なモンスター集団はともかくとして、俺には1つ散歩を楽しみにしている理由がある。

そう、それはナンパさ。こんなに可愛くてプリチーな俺様。
他のばばぁ共が連れてくるメスをターゲットにするのさ。
ばばあ共は醜悪だがやつらがつれてくるメス共はなかなか上等なのでね。
なにせ俺様含めて血統書付きの生まれが良い仲間だからな。
そこで、俺は毎回メス共とたわむれるわけだ。ハーレムなんて気分が良い。
そして気持ち良くなった俺は毎回1人のメスを選ぶ。
そこでケツの匂いを嗅ぎに行くのさ。
人間ってのは気に入った女だからといっていきなりケツを触ると逮捕される生き物なんだってな。まったくそればっかりは残念な生き物だぜ。
かといって俺も、飼い主の濡れ場を見たときはあまりの気持ち悪さにドッグフードがしばらく喉を通らなかったぜ。
ってことで俺様はいってくるぜ。これ以上は18禁になるから見せられないから許せ!!
子供はクソして寝るこった。

それから1、2時間ほどしてばばあの井戸端会議が終わり、部屋に戻る。
俺様はそのまま飼い主のばばあに愛想を振りまきながら、風呂に入れられ、毛並みを整えられる。まぁ紳士たるもの同然ですな。なんせジョニーだから。
そして飯をくって眠りにつく。これが俺様の一日のライフスケジュールだ。
悪くない。










遠い所で飼い主のばばあと旦那が話しているのが聴こえる。

「ジョニーが最近発情期なのか、公園で他の奥様の犬にちょっかいかけてるのよ。あなたどうしたらいい?」
「うーん、そうだな。他の人の犬を妊娠させても困るしな…去勢するか。明日動物病院いってくればいい。」
「そうね。じゃあ明日いくわ。」

「キャン!!!(ジョニーのジョニーがなくなっちゃう!!!!)」

end

ジョニーのジョニーがなくならないことを祈るばかりでございます。
ペットって幸せそうに見えて飼い主の都合でおちんちん切られちゃったり、子宮にメスをいれられたりするんだよなーってふと思い、書きました。
もっとギャグゼンスがあればいいんですが、まぁ突発で書いたので許して下さい。
お下品ですみませんでしたw

(書いた人: )

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