プレゼント【艦これSS】

BY IN 小説, 艦これ 1 COMMENT



鈴谷「さてさて、例のモノをっと……あれ、あそこに居るのは……くーまーの!」ポン

熊野「ひゃぁぁぁっぁぁぁ! なんですの誰ですのどれですの!!!?」

鈴谷「どれって。あたしだよ、す・ず・や!」

熊野「……なんだ、鈴谷さんでしたの。もう、驚かせないでくださいな」

鈴谷「いやいや、なんか難しい顔してたからついねー」

熊野「んもぅ」

鈴谷「ごめんごめん。ところで熊野はこんなところで何してるの?」


熊野「え、えぇ。ちょっと寒くなってきたので、て、手袋でも買おうかと……」

鈴谷「へぇ、そーなんだ。あれ、でもおっかしーなー。ここ紳士服売り場みたいだけどぉ?」

熊野「!! そ、そうみたいですわね! わたくしとしたことが、間違ってしまいましたわ!」

鈴谷「そっかぁ、ならしょうがないね! ……あー、そういえば提督も手袋欲しがってたなぁ」

熊野「そ、そうなんですの?」

鈴谷「そうそう。確か、こんな紺色のが好みって言ってたような」

熊野「へぇ……こういうのが……」マジマジ

鈴谷「ふふっ」

熊野「って! 違いますわ! 別に買ってあげようとかそんなこと思ってもいないですわ!」

鈴谷「はいはい、そういうことにしておくから」

熊野「んもぅ……本当ですわよ?」

鈴谷「分かった分かった。んー、でもそうすると提督可哀そうだなぁー。最近は忙しいみたいだから買い物なんて来れないだろうし」

熊野「……」ピクッ

鈴谷「どこかの優しい艦むすちゃんが気を利かせて買ってきてくれたら、提督すっごい喜ぶだろうなぁ~」

熊野「……」ピクピクッ

鈴谷「あたしが買って行ってあげたいけど、残念ながら手持ちが無いんだよなぁ~。ねぇ、く・ま・の?」

熊野「~~んもぅ本当にしょうがないですわねぇ! 鈴谷さんの代わりにこの!わたくしが!買って差し上げますわ!」

鈴谷「うん、じゃあよっろしくぅ!」

熊野「では、レジに行って参りますわ~~♪」

鈴谷「……はぁ。ま、しょうがないか。お金下ろしてきたの、無駄になっちゃった」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・

鈴谷「ほぉーっ、提督じゃん、チーッス!」

提督「チッス、鈴谷」

鈴谷「おやぁ提督、その手袋、どうしたのかなぁ?」

提督「(……ん?) これか、実はちょっとな」

鈴谷「誰かからのプレゼント? 提督も隅に置けないなぁ~」

提督「ははは。……いや。ありがとうな、鈴谷」ナデナデ

鈴谷「……へ?」

提督「実は熊野から聞いたんだ。これを選んでくれたのはお前だって」

鈴谷「(……熊野)」

提督「流石は秘書艦だ。俺の好みをよく知ってる」ナデナデ

鈴谷「別に……うぅん。ちょっと嬉しいかな!」

提督「ははは。そんな可愛いお前たちのために俺からのプレゼントだ」

鈴谷「わわっ、なにっ!? ……って、これ、マフラー?」

提督「おう」

鈴谷「しかも手編み?」

提督「そうだ」

鈴谷「……提督の?」

提督「頑張った」

鈴谷「うわぁ……きっもー」

提督「キモいとはなんだ、失礼な」

鈴谷「いやいやフツーそりゃないっしょ。っていうか忙しいんじゃなかったの?」

提督「あぁ、だからお前らの出撃中とか夜にこっそり、な」

鈴谷「な。ってそんな爽やかな顔で言われてもさぁ……」

提督「ダメだったか?」

鈴谷「ううん。そんなことないよ。……ふふっ、てーとく、だーいすきぃ!」


************************************************
なんだこの更新の艦これ率の高さは(驚愕)
最近になって色々艦これネタが思いつくようになりました。
今回は熊野SSと見せかけた鈴谷SSです。鈴谷可愛いよ鈴谷

(書いた人: )

One Comment

  1. 毛糸 |

    マフラーとはなんとも乙女w
    ちゃんとキャラ崩壊せずに進行できるのが素晴らしい。尊敬します。

    しかしこの提督…前線で戦っているというのに緊張感がない(鏡)

    返信

コメントする