長月の快然たる鎮守府生活 番外編『資源運用講座3』

BY IN 小説, 艦これ 0

☆『資源運用講座その三 備蓄編』


提督「新遠征はんぱねぇ!!」

長月「っ!? 突然どうした!」

いつものように司令官室で資料とにらめっこしていた提督と長月。
コタツの上に飛び乗ってそう叫んだ提督のまわりを未処理の書類がひらひらと舞いながら落ちていく。



提督「いや……すまん取り乱した。新しく遠征に出す許可が下りた海域なんだが、もうこれだけでいいんじゃないかなってくらい効率がいい」

長月「いいことじゃないか。おかげで書類もこんなに減ったぞ?」

提督「嫌だー! まだ多いー!」

長月「司令官が邪魔、とか変な…とか……しなければもう少し早く終わるんだがな」

提督「ふむ?」

コタツから降りた提督は元の位置には戻らず、ほんの少しだけ頬を赤く染めた長月の後ろに回り込み、寄りそった。

提督「それはご休憩しようって意味かな…?」

長月「なっ!? バカ! そんな訳あるかっ!!」

後ろから伸びた提督の手が長月の身体を一旦通りすぎ、まとわりつくようなカーブを描いてゆっくりと侵入口を探す。

長月「や・め………ろ!!」

提督「んぼっ!?」

恥ずかしがって顔を伏せたように見えた長月だったが、次の瞬簡には提督は目の前に迫った長月の後頭部で視界を失っていた。
二回転して数秒後、意識を取り戻した提督の視界は今度は綺麗に並んだイグサで埋め尽くされていた。

提督「何だ!? 隕石!? 敵襲!?」

長月「どうして私に抵抗されるという可能性を無意識に排除しているんだこのバカ司令官は……」

ビーチフラッグよろしく瞬時に顔を上げた提督と振り返って呆れ顔の長月の会話は続けられる。

提督「いや、抵抗されるのは織り込み済み……というか望むところ……もっと言えば「え?誘ってんの?」って感じ」

長月「お……おい、目が本気だぞ……。し、司令官、ホントにまだ書類も全然片付いてないし……まだ昼前だぞ!? 落ち着け、どう、どう……」

それから無言で立ち上がりゆっくりとした足取りでにじり寄る提督に流石に身の危険を感じ、立ち上がって距離をとる長月。
コタツの反対側へ逃げ込んで説得に徹する構えだ。

長月「誰か来たらどうするんだ…! ケッコン済みとはいえ鎮守府の風紀というものがだな……」

提督「フー……フー……」

長月(ダメだっ、理性を失っている! どうする!?)

また一歩にじり寄る提督に対して後ずさりする長月。このとき下げた足が遠征の報告書類を踏み、書類がクシャリと歪む。

長月「そ、そうだ! 司令官、遠征の組み方はどうするんだ? この前の続きをやってくれ! 司令官の講座聞きたいなー! めちゃくちゃ聞きたいぞ!」

提督「は? そんなん北方鼠輸送・東京急行・東京急行2でええわもう。張りつける時も長時間もそれでほぼオッケー。バケツ欲しけりゃ長距離練習航海・キラ付けが苦じゃなければ海上護衛任務も。9時間以上放置なら水上機基地建設もまぜて、余裕あったらキラ付け。キラ付けは1-1でいいけど演習で単艦放置あったらS勝利で全員遠征一回分のキラ付く。以上」

長月「そ、そんなの講座じゃない! 前回の引っぱりはなんだったんだ!?」

提督「だってさっきの組み合わせで燃料も鋼材も余るからオリョクルもキスクルももうあんま意味無いし……。ボーキサイトは適当に防空射撃演習まわして長時間にMO作戦まぜれ」

長月「そん……ぁ……ちなみにキラ付けは北方鼠輸送・東京急行はキラ4隻とドラム缶+1個、東京急行2はキラ4隻とドラム缶+2個でいいみたい……だ……」

部屋の隅に追い込まれた長月は最後にそう言い残し、提督は最後の一歩を進めると獲物に群がる獣のように背中を丸め、執務机の陰へと姿を消した。






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わーお、大量大量ぉに書くこと減った!
だってクルーズとかバランスとかもうどうでもいいくらい資源貯まりますもん新遠征。
ビス子のためにまた大和レシピ回してるけど一日一回回せますもん!
もう長月とイチャイチャするくらいしかやることないよ! あー忙しい!!!(満面の笑み)

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