305開発部ログ / 305開発部ログ

P「えっ」

茜「まだ11月ですよ!?　それに雪だってまだ降ってないじゃないですか!?」

　


P「まぁそりゃそうだけど……うーん。茜は元気だなぁ」

茜「元気が一番ですよ、プロデューサー!!　あーなんだか走りたくなってきました!!　行ってきますっ!!!!」　ﾋﾞｭｰﾝ

幸子「……相変わらず忙しい人ですね。少しはこの可愛くて落ち着きのあるボクを見習って欲しいくらいですね！」

P「おぉ幸子か。レッスンお疲れさま」

幸子「ふふん。まぁボクにかかればあんなレッスンどうってことないですよ」

　



P「最近人気出てきたけどそれに胡坐をかかずに、こうして日々のレッスンを欠かさないその姿勢。幸子は偉いなぁ」

幸子「！！　ボ、ボクは世界一可愛いですからね！　昨日の自分と同じ可愛さじゃみなさんつまらないでしょうから日々その輝きを増してるんです。こんなボクをプロデュースできるんだからPさんは幸せ者ですね！」

P「本当にそうだな。幸子はよく頑張ってるよ」

幸子「！？」

P「そんな毎日頑張ってる幸子に……コレをプレゼントだ！」　ｼﾞｬｰﾝ

幸子「これって……マフラー、ですか？」

P「あぁ。うちのトップアイドルに風邪でもひかれたら困るからな。……誕生日おめでとう、幸子」

幸子「P、Pさん……げ、下僕としては立派な心がけですね！　普段からこれくらい気が利けばいいんですけど！」

P「ハハッ、悪いな。じゃあせっかくだし、丈が合ってるかみたいから。ほれ」

幸子「ほれって……？」

P「巻いてやるよ」

幸子「なっ！　えっ！？　んんっ！？　……ししし仕方ないですね、そんなにやりたいならやらせてあげましょう。ボクは可愛いだけじゃなく優しいので！」

P「よし。じゃあっと……」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

幸子「あの、Pさん……本当は、あの、ありが

ｽﾞﾊﾞｰﾝ！

茜「ただいま戻りましたーっ!!　ってあれ、幸子ちゃんとプロデューサー、なにしてるんですか!?」

幸子「むー」

P「おかえり茜。早かったな」

茜「はい!!　ただいまですっ!!!　で、なにをしてるんですか!?」

P「あー、今日は幸子の誕生日だったからな。マフラーをプレゼントしてやったんだ」

茜「そうなんですか……マフラー……いいなぁ」ﾎﾞｿｯ

茜「あぁ!!　幸子ちゃん誕生日おめでとう!!　マフラー凄く似合ってるよっ!!」

幸子「えぇ、ありがとうございます」

茜「ごめんね、私なにも用意してなかったから今から買ってくるっ!!」　ﾋﾞｭｰﾝ

P「……なんだか嵐のようだったな」

幸子「まったくです。……はぁ。Pさん。あとで茜さんにもマフラーを買ってあげてくださいね」

P「どうしてだ？」

幸子「あんなに走って汗をかいたら、いくらあの人でも風邪をひいてしまうかもしれませんからね」

P「む、それもそうか」

幸子「そうです。……ところでPさん、まさかこれでこの可愛いボクへの誕生日プレゼントがおしまい、なんていいうことはないですよね？　夜景の見えるレストランとかでも構わないんですよ？」

P「エェー」

幸子「ボクは優しいですが、せめてそれくらいの得があっても、ね？」ﾎﾞｿｯ

P「しょうがない。とりあえず仕事が終わるまで待ってろよー」