店に入って初めて気がついた。
「お前がマフラーなんて珍しいな」
「おう、寒いからな」
そう言って口元を隠すようにあごを引いて、友人は短く返事をした。
温かいコーヒーとハンバーガーを頼んで、食べ終わるまで他愛もないバカ話をする。
いつも通りの俺らの日常。
「わり、トイレに行ってくるわ」
そう言って席を立った友人の荷物に、彼の趣味とはちょっと違う、明るい色をしたマフラーが目に入った。
手にとって、首に巻いてみる。出来心だった。
「すまんすまん。でさ――」
あとの話はよく覚えてない。
マフラーからは好きだったあの子の匂いがした。
305開発部ログ
/ 305開発部ログ6 Comments
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上手い。なんかグッとくる。
だけど主人公の気持ちを考えちゃってモヤモヤするw
ぬおー!!
あざっす!
嫉妬なのか諦めなのか、それとも自分に黙っていたことへの怒りなのか。
そういう色んな部分を想像できる余地を残すって大事だよね!
代打乙っす
短いけどテーマもテンポもいいと思います
好きです
ちょっと「ん?」ってところもありますが、そこらへんは時間的にもアレなんで
最初の三行でちょいホモシリーズかと思って期待してしまった自分に困惑しています
ネタが思い付いてもうこれは、忘れないうちに書いとこう!
って勢いで書いたんで細かいところは確かに微妙かも。
そもそも文章より漫画の方がこれは伝わりやすいかな、と思うねー
そう言っちゃうと文章書きとしてはお終いなんだけど。
せっかくドテチンの録音環境がそろったからちょいホモ実演できるんだよな…ゴクリ
うわあ…うわあああ…!!!好きです、この雰囲気、本当に好きです!
テチンさんも言ってますがモヤモヤ感がたまらないですね…!
あとの話はよく覚えてない。
の表現があまりに彼の心を表していてもう…!
最近のKOHさんの作品が本当に良くてこっちも負けてられません(っ^ω^c)
アロルノさんが好きな感じ…という一心で思い付いたんでそう言ってくれると嬉しいね!
これもぜひ余力があったら漫画化していただきたいッスねー
あとはアロルノ先生の新作が上がってくるのも待ってますよ!