一人暮らしになった反動なのか、なぜかホラー映画を見まくった今年。
印象深かった2本目の映画は『サンゲリア』です。
公開は1979年、イタリアホラーの巨匠ルチオ・フルチ監督の作品です。さも知ってるかのように書きますが、全部Wikipedia知識なので細かいところはもうそっちを見るといいよ。
■サンゲリア
あらすじはニューヨークに現れたゾンビの謎を探るべく、怪しいカリブ海の島に行ったら案の定ゾンビパニックに!という特に頭を使う必要のない話。身も蓋もないですが、ゾンビ映画って大体求めるところはそこじゃないからいいんですよね。
見どころは何と言ってもグロいゾンビ。確かに出血描写とか血の色が明るいとか、よく見ると皮膚感ボロボロだなぁと年代相応の感じはありますが、虫の湧いたゾンビのキモさといったらもう!土中から出てくる大きいゾンビに襲われるシーンは視点切り替えも良い名シーンだと思います。水中ゾンビもなかなか衝撃的でした。
また受け売りですが、ルチオ・フルチ監督のこだわりらしい眼球破壊描写もねっとり丁寧にやってくれます。丁寧すぎて作り物感が凄いですが、苦手な人はそれでもダメでしょうねぇ。
グロさもさることながら、個人的にイチオシなのが音楽。まずメインテーマからして名曲。
このワクワクするようで、でもどこか悲壮感が漂う曲調がたまらんです。他にもゾンビから逃げる時にかかるテンポの早い曲とかもいいので、ぜひご覧になる際はそこら辺も気にしてみてください。
ちなみに『サンゲリア』は日本語タイトルでして、原題は『Zombie2』となっております。あれ、じゃあ1もあんの?と思うところですが、ゾンビブームに乗っかって作られたので勝手に2を称したというなんともお茶目なエピソードも。これもWikipediaに詳しいです。
……ゾンビ映画って全然ホラーじゃないよね
305開発部ログ
/ 305開発部ログ2 Comments
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この頃のイタリアンホラーは、スタジオの壁に「もっとグロを!」というスローガン大書したポスターでも貼ってあったのではないかと思うくらい気持ち悪く描いてましたね。同じ頃のやはりイタリアンホラーでダリオ・アルジェント監督の『サスペリア』っていうのがありましたが、この中で蛆が出てくるシーンは下手な化物出されるよりよっぽどキツかったです。
あと、この頃のイタリアンホラーにおける美少女を徹底的に美少女として描こうとする姿勢は異常です。流石はモテ男の国、我々とは演出の力点が違います。
ゾンビ映画も含めたホラー映画は音を消すと途端に怖さが薄まりますね。僕はホラー苦手ですけど、音消して『呪怨』を見た時はロールケーキ片手に微笑むくらいの心の余裕が持てました。
『サスペリア』いいですねー。3部作全部は見てないんですが、コレもやっぱり音楽が良かったですね!
グロいものはグロく、美しいものは美しく、ってことなんでしょうか。さすがイタリア!さすがかどうかはよく分かりませんが!
ホラー映画、特にジャパニーズホラーに関しては音7割くらいもっていってますからね。俺も今度音消して『呪怨』見ることにします。怖くて見れてないんです。