ここでギリシャ神話におけるゼウスについておさらいしよう。
大神ゼウスとは、ギリシャ神話における王であり第三世代の神である。
ゼウスは、彼の父たるクロノス率いるティターン族(巨人族)の神々との戦いに勝利し、オリンポスの神々を率いる王として天空を治めることとなる。ゼウスは彼の妹(姉という説もあります。)であるヘラと結婚し、子を残すことになる。この子に関してはヘラとの間にのみならず、持ち前の女癖の悪さでたびたびヘラの怒りを買いながらも、あちこちで子を産ませたのであった。
この子らが、神話の中でよくある英雄の物語へとつながっていくこととなる。
(この英雄の物語はご存知の方々も多いとは思いますがTYPE-MOON様のFate stay nightシリーズの英雄の元ネタになったりしています。具体的にはバーサーカー、ギルガメシュ、キャスターなどなど。ローマ神話も色々混ざったりしているらしいのですが、ローマ神話自体がギリシャ神話の影響を多大に受けていて、またローマ神話における神々とギリシャ神話における神々には呼称は違えど対応関係にあるとされる為、ギリシャ神話が元ネタということにしておきます。)
ちなみにクロノスの父、第一世代の王ウラノスも天空の神であったが、クロノスに不意を突かれ、去勢された為隠居した。この去勢されたときに、海に落ちたウラノスのペ○スと飛び散った精液がもとで美と愛欲の女神アフロディーテが産まれたとされる。
明斗「ってな感じらしいけど神話ってすげーな。」
御琴「おい、なに独り言しゃべっておる。」
明斗「いや、なに、読者の皆さまとちょっとした教養をだな。」
御琴「ふむ、まぁよい。お主は会ったときから独り言ばっかじゃったしな。でも独り言もよいがもうそろそろ着くぞ。」
明斗「いよいよ、天界かー。どんな感じなのかな?おら、わくわくっすっぞ!!」
御琴「あまり商業作品のネタばっかパクっても面白くないし、寒いぞ?」
明斗「すみません、反省します。」
そんなこんなで俺と御琴は天界へと遂にやってきた。
真っ白でひたすら広い空間に長い階段とその上にとても立派な装飾のついたバロック建築の神殿が見える。
明斗「あれ、バロック様式の神殿が見えるんだけどさ、お父さんゼウスだよね?じゃぁ古代ギリシャ様式じゃないとだめなんじゃないの?」
御琴「お主思ったより賢いんじゃな。あれな、父上いわく柱が多過ぎて狭くて邪魔なんじゃと(笑)あとバロック様式の方が美しい俺様らしいといっておった。」
(バロック様式とは16世紀末からローマを始めとして、ロシア、フランス、イタリア、オーストリアなどヨーロッパ圏に広まった建築様式の1つである。始まりのきっかけは反宗教体制への反動から。教会や神殿を芸術性豊かな装飾空間で形作ることにより宗教的政治的権威を取り戻そうとした。具体例にイタリアのサン・ピエトロ大聖堂、フランスのヴェルサイユ宮殿など。)
(古代ギリシャ様式とは、紀元前7世紀頃古代ギリシャ人によって作られた建築様式のこと。天井を数多くの柱で支えているのが大きな特徴で、ドーリス式、イオニア式、コリント式の三つのスタイルがある。ギリシャ様式は柱が多い為、内部空間は狭い。具体的にはパルテノン神殿など。)
明斗「…なかなか変わった人なんだね、お父さん。」
御琴「そうじゃな…なかなか変じゃぞ。それと人ではなくて神じゃ。」
明斗「そうだったねー。」
俺は好奇心半分怖さ半分で神殿への階段を一歩一歩登っていったのであった。
Continue…?
2話更新から時間がたってしまい、申し訳ない。
今回は知識ばかりで、あまりストーリーが進みませんでした。反省。
次回、御琴父登場します。
今回のギリシャ関連の知識はほぼ自分の大学時代の卒論関係から引っ張ってまいりました。いやー懐かしい。
神々や英雄の話はだいぶぶっ飛んでて読んでると結構面白いです。
ではまた次回。
305開発部ログ
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去勢されたときに精液が飛び散るということは、ウラノスはドM(確信)