――私立サンマルコ高校 文化棟某部室
那子「今日のソフトはこれだー!」ジャーン
小波「そ、その水色のカセットはまさかっ!」
那子「ふっふっふ……そう! 今日は『アーガス』をやる!」
■アーガス
発売元:ジャレコ
発売日:1986年4月17日
ジャンル:シューティング
澄「戦闘機を操作して進めていく古典的シューティングゲーム。なお自機が『アーガス』なんじゃなくて、敵のボス(要塞)がメガ・アーガスっていう名前。『グラディウス』とかもそうだね。自機はウォル・アーグっていう名前だって」
那子「解説ありがとう、澄」
小波「でもなこちゃんがシューティング押しなんて珍しいね?」
那子「まぁねー ……(連載)1回目だから『あ』から始まるゲームがいいと思って」
澄「またメタ的な」
那子「そんなのはどうでもいいの! とにかく今日は『アーガス』をやるの! というわけでほい。まずは澄からねー」
澄「え。シューティングは苦手なんだけどな……」デーデーデレレレッテ テッテレー
那子「しっかし昔のシューティングってえげつないよねー。自由度低すぎじゃない?」
小波「そうかな? 敵の動きさえ読めば良いだけだから弾幕ゲーより楽だと思うけどなぁ。……あ、澄ちゃん、その空白のパネル対地で撃ってみて」
※『アーガス』には対空と対地の攻撃がある
澄「あ、なんか出てきた」
小波「あんまり知られてないけど稀に空白パネルからパワーアップが出るんだよー(しかもパネル3つ分なのだ)」
澄「じゃあこれを取ればいいんだね」ギューン
那子&小波「ああっ! それ以上いけない!」
小波「これこそ『アーガス』必死パターン! 敵の攻撃or軌道が重なってどうしようもなくなる状態!」ボカーン
澄「……」
那子「急がば回れ、急いては事を仕損じる。昔の人は偉大だね……時には諦めることも肝心なのだ」
小波「大丈夫、私みたいに慣れてる人でもたまにやるから」
澄「やっぱりRPGがいいなぁ……」クスン
那子「んじゃー1機交代でやってこうか。小波は上手いからラストね。ってことであたしやるー」
澄「さすが那子、順調だね」
那子「まぁねー。クリアの概念がないからいかに生き残るかが大事なのよっと……っとそろそろだな」
小波「きたね……!」
那子「もっとこっちにこいっ……こいっ……! キタ――(゚∀゚)――!!」
澄「え。なにこのキモいの」
小波「アーガスはねぇ、影に重なると戦闘機からロボットに変形できるんだよ! 凄いよね!」
那子「ちなみにこの状態は無敵なうえに敵が勝手に寄ってくるからスコアの稼ぎ時だぞ」ガガガガガ
澄「(この形って一体どうなってるんだ……ロボットなの? それに影にどんな力が……)」
那子「まぁ注意しなきゃならないのは影にこだわって敵と接触するのと、あとは変形終了時ね。下手すると敵が目の前で無敵状態が終わる」
小波「あるあるー! だから上手いこと敵との距離を作らないとダメなんだよねー」
那子「よし。2回目のパネルゾーンでパワーアップ完了だ。優先すべきはPかB(バリア)だぞ」
澄「あれ、曲が変わった」
小波「ボスだねー」
那子「あたしさ、これ横に動くから戦闘機っていうか空母みたいなのだと思ってたんだけど、対地攻撃じゃないと利かないってことは」
小波「浮遊要塞だからだよ! きっと高度が違うから対地攻撃なんだよ!」
那子「なるほどな……」ボカーン
澄「ボスよわっ」
那子「ボス自体はそうでもないけど、本番はここからなんだよ。ねぇ小波?」
小波「腕の見せ所だよ、なこちゃん!」
澄「これは……滑走路?」
那子「そう……このゲームの真髄はステージにもあるけど」
小波「この着陸を成功できるかどうかが結構大事なんだよ……!」テテンテンテテーン
那子「……これさぁ、毎度思うんだけどシビアすぎない? 最後どれくらい高度下げればいいわけ?」
小波「そこはほら、勘と経験でカバーだよ! って言っても私もそんな成功率高くないけど……」
澄「ちなみに成功すればどうなるの?」
那子「スコアアップとLパネル分のスコア加算、あと大事なのがパワーアップ状態が引継ぎできるってところかな」
小波「ブースター有り無しは大きいから成功させたいんだけどね、見ての通りここだけ難易度が妙に高いから」
那子「滑走路の中央に機体を置けないのもムカつくよね。必ずどっちかに矢印が出てる。はぁ、この歳になったから出来ると思ったのに。ほいパス」
小波「あれ、なこちゃんもういいんだ。ふふっ……じゃあ私が本当の『アーガス』を見せてあげるねっ!」
澄「さすが小波、シューティングがうまいね」
那子「ほんっと、性格からはそう見えないんだけどなぁ。お、ノーミスで着陸まで来たか」
小波「これくらいは余裕だよ! 問題は着陸だけど……久しぶりだからできるかな」
小波「よしっ!」グッ
澄「おー」パチパチ
那子「おおーあたし初めて成功したの見たかもしれない」
澄「で、これからどうなるの? もっと凄いボスが出てくるの?」
那子「いんや。ステージ構成がちょっと変わってあとはひたすらループしていくだけ」
小波「全部で16面だったかな? なかなか1周できないんだよ!」
那子「まぁそれ以前に飽きるけどね。というかすでに飽きた。違うゲームにしよう」
澄「じゃあ次はRPGで。オススメのがあるんだ」
小波「え~! せっかくだからどこまで行けるかやってみようよぉ!」
那子「ダメダメ。ほら、部長命令だからカセット抜いてー」
小波「そんなぁ……」
というわけで最近流行の女の子だけのゆるゆる日常部活動を目指しましたが、思った以上にこれ難しいな。
オチがないよ……あとキャラ設定が甘いので口調とかが大変。もうちょっと練る必要がありますね。
とりあえずプロトタイプということで、ここからより面白い連載企画にもっていければと思います!
305開発部ログ
/ 305開発部ログ4 Comments
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ブログ弄りご苦労様です!
有言即実行すばらしい。キャプチャがあるのが本格的でいいですね。
やっぱキャラのビジュアル必要だコレ!
キャラ設定があやふやすぎてまだ動かしきれてない感じだねー
絵が出来たらFlashでブラウザノベルゲーにしてもいいかもしれない
ツイッターでみんなで小波ちゃん小波ちゃんいってたのはこれか!!
いやー素晴らしかった。まったりゆるゆる読めたし、ゲームについても知ることができたし。オチがないまったりゆるゆる良いと思いますよ!好きだなー!
みんなに愛されガールの小波ちゃんだよ!
まだ自分の中では面白く出来てない感があるから頑張るよー
別に俺だけの企画じゃないからドテチンも書きたかったら書いていいんやで