こんな未来があったらな

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公園を散歩をしているとなにやらもたもたしている老夫婦を見つけた。
どうしたものか、よく見てみるとどうやら2人の間にある車椅子の車輪がおかしくなったらしい。
失礼、と近寄って車椅子を直してやった。ありがとうございます、と感謝された。乗っていたのは若い女性だった。



そのまま流れで一緒に散歩をすることになった。
話によると車椅子の女性は夫婦の娘で、幼い頃の事故が原因で足が動かないという。
それ以来こうして外に連れ出しては居るが、周囲の目や最近では体力など、悩みの種が尽きないらしい。

「なら座ったままでもやれることをやればいいじゃないか!」

俺は彼女をゲームセンターに連れだした。

QMA、戦国大戦、格ゲー…様々なゲームを楽しんだ俺達がたどり着いたのは『スティールクロニクル』だった。



スティールクロニクルBe – Konami

スピード感溢れる戦闘、銃撃の小気味良い振動、そして日本中の知らない誰かと繋がることのできる楽しさ。そこにはイケメンもブサメンも、身体的ハンディも関係ない。ただ凪良さんの描く素敵なキャラを自分らしくアレンジした、仮想の自分が居るのだ。

「ねぇねぇ、私次ショットガン開発してみようと思うんだけど!」
「先が長い武器みたいだけどなー。俺は格闘機体を作るぞ!」

出会った頃は暗かった彼女も今ではこの通り、スティールクロニクルを、人生を楽しんでいる。彼女の機体が成長するたびに、彼女自身もまた成長していく。そんな姿を見ていると、あの時車椅子を押して良かったと心から思う。

そして俺達は今日もゲーセンに通うのである――


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という妄想を仕事で行った公園で車椅子の女の子を見たからしてた。

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